アーフェンピンシャーと聞いて、あなたはどんな犬を思い浮かべますか？
ドイツ原産の小型犬で、猿に似た特徴的な顔をした犬種です。
その名前はドイツ語で「猿顔のテリア」という意味があります。
しかし、この犬種は見た目だけでなく、性格や歴史にも魅力があります。
この記事では、アーフェンピンシャーの歴史、特徴や性格、飼育方法について詳しくご紹介します。
あなたもアーフェンピンシャーのファンになるかもしれませんよ。
アーフェンピンシャーとは
アーフェンピンシャーとは、ドイツ原産の小型犬で、ネズミ狩りや愛玩用に飼われてきた犬種です。
その名前はドイツ語で「猿顔のテリア」という意味があります。
その通り、この犬種は猿に似た特徴的な顔をしており、ラフコートと呼ばれる細いワイヤーのような被毛がふさふさと生えています。
体高は25～30cm、体重は4～6kgで、体型は正方形に近いバランスです。
別名はアッフェンピンシャー、モンキー・テリア、ブラック・デビルなどがあります。
アーフェンピンシャーの歴史
アーフェンピンシャーの歴史は古く、15世紀ごろにネズミ捕り用の犬種として作出されたとされています。
17世紀以降にはヨーロッパ各地に広まり、家庭犬や愛玩犬として人気を集めました。
19世紀には貴婦人たちの間で特に高い人気を誇り、多くの絵画や写真にも登場しました。
しかし、20世紀に入ると世界大戦の影響で数が激減し、絶滅寸前まで追い込まれました。
幸いなことに愛好家たちの努力で復興することができましたが、現在でも珍しい犬種です。
日本では1970年代から輸入され始めましたが、まだまだ数は少なく、ブリーダーやペットショップでも見かけることはほとんどありません。
アーフェンピンシャーの特徴
アーフェンピンシャーはドイツ原産の小型犬で、一番の特徴はなんといってもユニークな顔です。
猿に似た顔で、長い眉毛とあごひげを蓄え、潰れたマズルに大きな離れ気味の目に黒いアイラインが特徴的です。
スクエアに近い頑丈な骨格を持ち、被毛は3cmほどの長さで、けばだった艶のない針金状の剛毛で体全体を覆っています。
この被毛が害虫や厳しい外部環境から体を守る役割を果たしています。
色は通常は黒ですが、グレー・シルバー・赤茶・こげ茶などもあります。
サイズは小型犬で、体高は24～30cm、体重は2.5～4.5kgです。
平均寿命は12～14年とされています。
アーフェンピンシャーの性格
顔つきからは想像できないかもしれませんが、性格は陽気で冷静沈着、サービス精神旺盛です。
好奇心旺盛でいつも動き回っており、遊んだり、いたずらをしたりするのが大好きなやんちゃな犬種です。
テリア気質で頑固な一面もありますが、利口でほかの犬とも仲よくできます。
飼い主に対して忠実で愛情深く、家族と一緒に過ごすことを楽しみます。
しかし敵と思った相手には激しく吠え立てる勇敢さも持ち合わせています。
恐れ知らずで敵と判断した相手には猛然と立ち向かう強気な一面もあります
活発な性格なので散歩や遊びを十分にさせてあげることが大切です。
また、抜け毛は少ないですが、被毛が絡まりやすく皮膚トラブルにも注意する必要があります。
定期的にブラッシングやトリミングを行ってあげましょう。
アーフェンピンシャーの飼育方法
アーフェンピンシャーを飼う場合、以下の点に注意する必要があります。
しつけ
しつけ方は基本的に他の犬種と同じですが、アーフェンピンシャーは頑固で自己主張が強い性格なので、根気よく繰り返して行う必要があります。
また、人懐っこくて甘えん坊な一面も持っているため褒めることや愛情表現も大切です。
食事や水分の管理
アーフェンピンシャーは食欲旺盛で過食や肥満になりやすい傾向があります。
そのため、与える量や回数を決めておき、間食や人間用の食べ物は控えましょう。
また、常に新鮮な水を用意しておくことも忘れないでください。
被毛の手入れ
アーフェンピンシャーは被毛のお手入れが比較的楽です。
1週間に2～3回程度のブラッシングと3～4ヶ月に1回程度のトリミングで十分です 。
ブラッシングでは抜け毛や汚れを取り除き、トリミングでは顔周りや足先などを整えます。
被毛が長く伸びすぎると目や耳に影響が出ることもありますので注意しましょう。
飼育に適した環境
アーフェンピンシャーは屋内で飼育することが望ましいです。
散歩や運動量
室内で適度に遊んであげたり、1日2回程度の散歩をしてあげれば、運動量は十分です。
ただし、好奇心旺盛で遊ぶことが好きなので、家の中でも目を離さないようにしましょう。
健康管理
かかりやすい病気としては皮膚炎や脱臼・変形性関節症・椎間板ヘルニア・レッグペルテス病・泉門開存などがあります。
これらの病気は早期発見・早期治療が重要ですので、定期的な健康診断やワクチン接種を受けさせましょう。
また、ペット保険に加入することも検討してみてください。
まとめ
アーフェンピンシャーはドイツ原産の小型犬で、猿に似た顔とラフコートが特徴的な犬種です。
性格は陽気で冷静沈着、サービス精神旺盛で、飼い主や家族に忠実で愛情深いです。
しかし、テリア気質で頑固で勇敢な一面もあります。
歴史は古く、19世紀には貴婦人たちの間で人気が高まりましたが、世界大戦の影響で数が激減しました。
愛好家たちの努力で復興していますが現在でも珍しい犬種です。
日本では1970年代から輸入され始めましたが、まだまだ数は少なく、ブリーダーやペットショップでも見かけることはほとんどありません。
アーフェンピンシャーを飼う場合は、運動量や被毛の手入れに注意する必要があります。
また、かかりやすい病気もありますので定期的な健康診断やワクチン接種を受けさせましょう。
